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近未来オフィスは個の重視がトレンドになるか? [最近おこったこと]

a0023_000024 Hiroです。こんばんは。最近Wiredでよくオフィスとか椅子とかいった話題でいろいろなものが紹介されています。

どれもこれもいろいろと考えられているのでしょうが見比べてみるとなんとなく同じ方向性を感じずにはいられないのです。

もともとはあまり気になってもいなかったのですが、これだけ繰り返し出てくるとちょっと気になってきたのでとりあげてみたいと思います。

 

目指すのは小さなオフィス

まず一点目は「Massaud Collection」です。これは左の椅子と、オットマン(足のせ台)のセットがオフィスになるという。実際に仕事をするときは右の写真のようになります。頭をすっぽりと覆った形で仕事が出来るようになるというものです。

この椅子にはモバイルの電源などがとれるようになっていたり、PCが使える肘掛などがついているのですが、一番の特徴はこの頭をすっぽりと覆っているカバーの部分でしょう。これによって、プライバシーの確保、騒音をさけたりすることで仕事に集中出来る環境を作ろうとしているのだそうです。

さらにはクッションのきいたオットマン(足のせ台)はデスクとなり、周辺機器などをしまっておくことも可能なのだそうです。

近未来のオフィスチェア

次にあげるのは、この椅子です。その名も「エンペラー」というのだそうです。ここには27インチモニター3台と19インチモニタ台がおけるのだそうです。Boseのサラウンドシステム、イタリア製の革張りシートということでお値段も21,500ドルするのだそうです。

しかし、これ相当売れてるんだそうです。何とドバイの皇太子には5台も売れてるんだそうです。この椅子も、仕事に没頭できるようにということをコンセプトにしていそうな感じです。しかもこれ仕事漬けになってそのまま寝れちゃいそうな感じですね。

30度までの電動リクライニング、冷暖房、空気を浄化するHEPAフィルター、音響、照明まであるんだそうです。その調整は、手元の10インチのタッチパネルでするんだそうです。追加で7,000ドル出すとこのシート回転するのだそうです。ちょっと遊びが過ぎてますね。

ちなみに重さは約100Kg回転台座を付けると倍の200Kgになるんだそうです。

椅子の中を別の部屋に・・

最後は、「Windowseat」です。この椅子も個人がオフィスの喧騒を避け、1人になる時間を持つことが必要との考えから1つの部屋に別の部屋を作ろうと考え作られたものなのだそうです。

この囲んでいる素材は100%ウール素材で出来ていて、ただの目隠しだけではなく、防音も実現しているそうです。こういったことが組み合わさることで、パーソナルスペースを確保しながらプライベートな空間を提供することが出来るののでしょうね。

つまり・・

ということで、3つほど紹介してまいりました。それぞれに、別のタイミング、流れで出てきているのでしょうが、根底にはある共通の考えがあるような気がします。

それは、「個の尊重」ということです。オフィスはオープンスペースになり、敷居がなく喧騒の中でデスクワークをするのはストレスがたまる。そういう中で必要なのは個の尊重ということなのかなと思うわけです。

ITプロジェクトを進めていく中で、やる気に焦点を当てた「ピープルウェア」という本の中でこんなデータが上がっていました。その中で、プログラミングコンテストというのを行ったのだそうです。その参加者には先にオフィスの環境に関するアンケートを行い、その後コンテストを行ったのだそうです。その結果を引用するとこんな感じになったのだそうです。

表1.上位・下位グループのオフィス

環境要因

上位25%のグループ

下位25%のグループ

1.1人あたりのスペース 7.0㎡ 4.5㎡
2.十分に静かか? 「はい」57% 「はい」29%
3.プライバシーは
十分か?
「はい」62% 「はい」19%
4.電話の呼出音は
消せるか?
「はい」52% 「はい」10%
5.電話を他へ
転送できるか?
「はい」76% 「はい」19%
6.無意味な割り込み
が多いか?
「はい」38% 「はい」76%

※Peopleware 2nd Edition(Tom DeMarco & Timothy Lister)より引用

この表は一例ではあるとおもいますが、今回のこれらオフィスアイテムの話と組み合わせて考えるとあながち関係ないとも思えないのです。こういったことを踏まえて考えると、この本は1998年に書かれた本なのですが、15年たった今でも古さを感じさせません。

これらは海外、とくにアメリカでおこっていることではあるのですが、実は日本でも同じなのかもしれません。オフィスの環境改善が必要で、先人が指摘してきていたことにようやく時代がついてきたという1つの表れなのかもしれませんね。

(参考)

「小さなオフィス」になるラウンジチェアー « WIRED.jp
ふつう、オフィス用チェアーは人間工学を重視して開発されているが、Coalesso社の「Massaud Collection」のデザインは背もたれと同じくらい、「耳」にこだわったつくりになっている。 ...

SF映画の主人公になれるオフィス用椅子「エンペラー」 « WIRED.jp
SFには、「権力者が愛用する椅子」がたくさん登場する。何もかもを指先ひとつ、あるいは考えるだけで処理するワークステーションだ。たとえばダース・ベイダーの瞑想室、映画『プロメテウス』に登場する宇宙人「エ ...

オフィスに個の空間を生み出す「Windowseat」 « WIRED.jp
「Xbox 360」などハイテク機器のデザインプロジェクトでも有名なMike & Maaikeの創業者ふたりが、多忙な環境で働く人々のための新たなチェアを、ダンボール箱から発想を得てつくった。 ...


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獏

マッサージ機能が付いていたら最高ですが・・・・
寝ちゃいますかね?(^w^)☆

by 獏 (2013-07-01 08:38) 

kuwachan

こんにちは。
朝、何度入れてもコメント拒否されてしまって・・・(>_<)
こんな椅子に座って仕事をしたら捗るかしら?^^
今のところご縁はなさそうですが(笑)
by kuwachan (2013-07-01 12:13) 

夏炉冬扇

こんにちは。
畳にゴロンの毎日ですから、もう勤めにはとてもいけません…
by 夏炉冬扇 (2013-07-01 15:26) 

ナツパパ

ついでに車も付けて移動できるようにすればいいのに。
エンジンやシャーシを、メルセデスとかフェラーリとコラボで。
売れると思うけどなあ。
by ナツパパ (2013-07-01 17:51) 

hiro

>獏さん
コメントありがとうございます。
こんな椅子マッサージなんかなくても寝ちゃうと思うんですよね。
いっそ寝ちゃえってのもありなのかも・・・。

>kuwachanさん
コメントありがとうございます。
特に何もしていなかったのですが、so-net側で何かあったのでしょうか?
仕事っていうか寝ちゃいそうです。(笑)
一望するときっと、奇異な感じがするんでしょうね。

>夏炉冬扇さん
コメントありがとうございます。
畳もなかなか素敵な快適アイテムですね。
江戸時代さながらの畳オフィス・・・正座じゃなきゃありですね(笑)

> ナツパパ さん
コメントありがとうございます。
そこまですると、椅子じゃなくなりそうですね。
売れるかもしれませんが、安全装備ないし、免許もいりそうです。
by hiro (2013-07-02 08:29) 

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