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EUでは理系人口の女性減少に危機感・・日本はもっとすごいけど [最近おこったこと]


EUでは、理系学生に占める女性の割合がほぼ半数、博士号取得者になると45%、研究職では1/3程度になるとのことです。
これに危機感を感じ、3年越しでのキャンペーンをやるんだそうです。

記事の中にこんなことが書かれていました。

キャンペーン開始にあたり欧州委員会(European Commission)のモイラ・ゲーガン・クイン(Maire Geoghegan-Quinn)研究・イノベーション担当委員は、次のように述べた。「科学とは、白衣を着た年配男性の代名詞ではない。欧州がさらなる成長と雇用創出のため苦戦している今、欧州経済に欠かせない科学界で女性の存在感が薄いのは理不尽だ」 

科学技術の進歩が欧州経済に必要だというところがポイントなんですよね。きっと。
女性にとって参画できない障害があるのであれば正しいのでしょうが、だとすれば記事の観点がずれているのでしょうね。参画できない事情がないのならば興味を持ってもらうようにすることはいいのでしょうが、理不尽というのは勢いで言っちゃったのかなぁと思ってしまいます。

さて、目先を変えて日本を見てみると・・EUどころの比ではありませんでした。

まずはこんな情報をどこから持ってくればいいのか・・・文科省が学校基本調査というのを行っていて、ここに大学の学部生の統計をまとめていたのでそこからデータをもらってくることにしました。

平成23年度で言うと、男女の人数の違いを以下にまとめてみました。

表 理系学部(理・工学部)の男女比
  男性 女性
理学部 59,980人 20,980人
工学部 350,290人 44,184人
合計 410,270人 65,414人

平成23年度 文科省学校基本調査より作成

だいぶ男性が多いですね。僕も情報工学やってましたがもっと女性が少なかったように思います。
あまり女性の関心をひかない学問ということになるのでしょうか・・。

ついでに日本での理系学生についてもちょっと調べてみました。全学生に対して理系の学生がどの程度占めるのかを見てみました。

学科別学生数.png
平成23年度 文科省学校基本調査より作成

見ると、工学、理学合わせて18%、社会科学(政治、経済、法学、社会学等)には束になってもかなわないし、人文(哲学、文学、史学等)とどっこいどっこいという感じです。

男性学生ではどうなるのでしょうか?

 学科別学生数(男性).png
平成23年度文科省学校基本調査より作成

だいぶ工学系が増えています。社会科学系はそれでも強敵ですね。さて、女性のほうは・・。

学科別学生数(女性).png
平成23年度文科省学校基本調査より作成

なんと、理学・工学あわせても社会科学、人文科学はおろか保健や教育にもかなわない。
家政とどっこいな結果になってしまいました。

結果として、EUよりも日本のほうがそういった問題は深刻なのかもしれません。
僕自身はこの話題についてはいろんなことを考えてしまいます。

なぜ、子供たちは勉強が嫌いになるのか?とか、なぜ理系の科目に興味を持たないのか?とかを考えなければいけないと思うのです。
たとえばゲーム、一生懸命やるのはなぜなんでしょう。
学習とは動機付けが重要なんじゃないかと思うんです。
僕は昔科学に興味を持ったのは、ファラデーの本を読んだ時だと思います。

ファラデーみたいな境遇の中から科学者になった人がいるのはなぜなのか。考える必要があると思うのです。

語り始めると止まらなさそうなので、これくらいで。

PS.今日ロウソクの科学を読んでみようと注文しました。なんか楽しみです。


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yayu-chang

私は理工学部出身のリケジョなんですが、東京から現在の地へ引っ越し今は学部と全く関係ない仕事をしています^^;
何のために理工学部なんて出たんでしょうね^^;
by yayu-chang (2012-06-25 00:57) 

hiro

yayu-changさん
コメントありがとうございます。
僕は情報工学出身です。いろんなことを学びながらその点がつながって線となり今に至っているのではないでしょうか。
僕も今は業界の会社には在籍していますが、人材育成に関する仕事を担当しているので、直接は関係ないです。でもいつかそういった点がつながってくると思っています。
by hiro (2012-06-30 23:37) 

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