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「教え上手は学ばせ上手」 [書籍の紹介]

いま、自分は会社で教育担当であるので、ITに関することだけでなく教育、インストラクションに関することも学ぶ必要があったので、この本を読んでみたのですが、会社で社員研修の講師などをされる方、後輩を持っている方はぜひ読んでおくといいと思います。

この本は約220ページの中に大人に対して「教える」ためのポイントがよくまとまっています。

教えることの難しさに始まり、教えることができるようになることのメリット、教え下手な人について
どういった人を育てるべきなのか、大人の学習、そして各種ノウハウに入っていく内容です。

印象的であったのは以下の点です。

1つは、大人向けの教育方法について、成人教育学などをもとにわかりやすくポイントがまとめられていたことですね。特に教育者(インストラクタ、チューター)の役割が学習援助者であることです。研修生が学ぶことが主体で、講師が「学ばせること」が主体ではないということです。

2つ目は「伝えることよりも伝わることを」ということです。これは身をもって体験しました。極端な例かもしれませんが、外国から来た研修生に対して日本語でものを教えていくのですが、何かを教えたら、必ず研修生に対して何が伝わったのかを逐一確認するようにしていました。時間はかかったものの何とか理解してくれていたように感じます。ちなみに別の教育担当者が研修生に対して「教えても理解しない」とぼやいていたのをきいて、何が伝わっているのかを考えるように口を酸っぱくして言えたのはこの本のおかげです。

3つ目は詰め込みすぎないということです。自分が関わるまでは講座の内容をなるべく盛りだくさんにするべく詰め込みのカリキュラムや教材が作られていたようです。教える内容を精査して適正なボリュームに絞り込むだけで理解度が上がってしまうのは、ある意味感動すらしました。講座の見直しは情報の追加よりも内容の洗練が必要であると思っています。多ければなたを振るって削り落とすことも必要です。

これ以外にもたくさんのノウハウがまとまっていて、一気読みできて値段も1,400円ということで、いい買い物をさせていただいた気分です。講師じゃなくてもOJTなどでも参考になることがたくさん書かれていますので施肥読まれてはいかがでしょうか。

教え上手は、学ばせ上手

教え上手は、学ばせ上手

  • 作者: 関根雅泰
  • 出版社/メーカー: クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
  • 発売日: 2009/03/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


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